SASANAMI DAYS

近江大津宮にまつわる云々 とか趣味のこと とか

読了)読書は「アウトプット」が99%

 年明け、本屋に立ち寄っていると雑貨扱いの手帳がセールになっていました。
 今年の手帳の運用はもう決まってるんだから買っちゃダメと思いつつ店内をうろついていたら「本読むEDiT」を発見。読書記録は別途ノートを準備しようかと考えていたところだったのでお安くなっていたこともあって買っちゃいました。
 いいですね、これ。今年は本読む1年にしたいです。
 そして、せっかくなのでブログにも残します。 

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TITLE 「読書は「アウトプット」が99%」
AUTHOT 藤井 孝一
PUBLISHER 三笠書房  FIRST EDITION 2010/1/10

DATE 2016/1/10(読了)

 

文庫本で210ページ程度なので、さらっと読めます。

本は読む(インプット)だけでなく「アウトプット」することで、もっと血となり肉となるーー私が本書で言いたいのは、このことです。

冒頭での文章ですが、このことに尽きると思います。タイトルを見た時には読書後のアウトプットの重要性を説いた本なのかなと思ったのですが、この本でいう「アウトプット」とは、書評や感想を話したり書き出したりすることだけではなく、その本に書かれていることを実行し、読書を「血となり肉と」すること、自分を成長させるための読書の大切さを書いた本です。

 

情報は受け取らずに、取りに行くものです。そのためには本を受動的に読むのではなく、能動的に読む必要があります。

 

単に本を読んだだけではただの時間つぶしです。その本から何を得て何を学ぶのか、どう活かすのかということを考えながら読むことによって自分を成長させることのできる読書となります。目から鱗だなと思いました。


今年は本をたくさん読もうと思い、手にした本でしたが、大変参考になりました。

しっかり読書していきたいです。

 

大御歌による私の中大兄皇子像(という妄想)

新年あけましておめでとうございます。今年はブログの更新を継続していきたいと思いますので、よろしくおねがいします。

さて、お正月といえば「百人一首」。百人一首といえば、秋の田の~から始まる御歌ですね。
そう、天智天皇の。

 秋の田のかりほの庵の苫をあらみ我が衣手は露にぬれつつ

この御歌は詠人知らずとして万葉集に収められ親しまれていたものが
農夫の苦労を思いやる慈悲深い天皇の御歌として、「後撰集」に選定され
その際に天智天皇の御歌として仮託された、というのが一般的な解釈でしょうか。

でも私はこの御歌とセットで、やはり皇子様の御歌と思いたいです。

 朝倉や木の丸殿にわが居れば名乗をしつつ行くは誰が子ぞ

ついでに言うと、この御歌もセットで。

 君が目の恋しきからに泊(は)てて居てかくや恋ひむも君が目を欲り

要するに朝倉で母帝・斉明天皇崩御した際に詠んだ御歌だと思うと、すごくしっくりくるのです。

中大兄皇子に興味を持って調べていた頃、最初冷徹非情な為政者というイメージが強かったんですが
(そもそもそこに興味を持ったんですが)本当はとても情の厚いひとだったのではないかと
思い至った時に、私の中でストンと中大兄皇子像が定まりました。

「人間の幅が大きいのだよ 我らなどが足元にも及ばぬほどに」by間麻呂(「夢の奥城」より)

調べれば調べるほど奥が深くて沼のようですが、とても楽しいです。一直線です。
新年早々妄想垂れ流しですが、ここはそうい場としていければと思っていますので
よろしくお付き合いのほどお願い致します。

2015年最後の日に

この期におよんで来年の手帳どうしよう、と気になって朝からごそごそとやってました。

どの手帳を使うかは決まってるけど、何を書くのかちょっと迷いが出てきて。ネットで調べたところ「4行日記」が評判いいなと思ったものの、発見、教訓のところで躓いて続かない気がすごくする。マステやシールでデコることでなんとなく楽しい気分で続いてきたものの、基本はライフログ、日々の記録を残すことで得られるものがほしいなと思うので、続かない危険性があるものは避けたい。「3分間日記」という本を発見したので、これならなんとかなりそう?…なので、今年の手帳に領域を決めてみました。

本についてはまた年明けに入手して読んでみようかなと思います。

今度こそ一安心。

とりあえず、栗きんとんと田作りは作ったけど、お正月準備に戻ります。

来年からブログやツイッターで活動していきたいなと思いますので、よろしくお願いします。

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2016年の手帳

年末になると、手帳売り場をうろうろしては、来年の手帳をどうしようと考えています。…あ、年末じゃないですね、9月くらいからずっとうろうろしてました(・_・;) 未だにうろついてます。

だって楽しいんだもの。

それはさておき、来年の手帳の準備ができました。持ち歩き用のNOLTYクレスト3がメインの手帳で昨年から引き続き。新書サイズが思いの外、使いやすいです。

この秋からライフログをつけてみたいとMDノートを活用していて、1日1ページ手帳のようにして使っています。3日坊主の私が予想外に続いています。ほぼ日手帳ユーザーの使い方など参考にしてますが、なかなか楽しい。MDノートは横罫のただのノートなのでいろいろカスタマイズしてみました。こちらは1月から書き出せるよう新調したので、使いはじめるのが楽しみです。

それと、自宅の置き手帳としてプラチナダイアリー・プレステージ。B6サイズのバーチカルタイプです。こちらは時間軸に沿ったライフログとToDoチェックに使います。

 

身近に手帳の複数冊使いの人がいないので、買いすぎかしらと思っていたら「日本手帖の会」のツイッターみたら複数冊使いの人が結構いてちょっと安心(笑)

 

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夢の奥城(著・長岡良子)

 その昔、クレセント(長岡先生ファンサイト)内で作品紹介を掲載したときに、私が担当させてもらった時のものです。

この作品は今でもマイバイブル。

その他の作品も今後書いていきます。

 

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「夢の奥城」 著・長岡良子

<主な登場人物> 倭姫王(天智天皇皇后)

        中大兄皇子(クールビューティv素敵です)

        間麻呂(架空の人物ですが、物語の牽引役。大海人皇子の舎人)

        千古 (間麻呂の妻。倭姫の侍女)

<その他の人々> 由伎賣(倭姫の乳母)

        有間皇子(倭姫の初恋の人として登場します)

        造媛(中大兄の第一妃ですが、高飛車です)

        額田女王大海人皇子妃から中大兄妃となった女性)

        大津皇子天智天皇の孫で、天武天皇の子)

        大伯皇女(大津の姉。いじらしくて可愛いv)

<あらすじ>

天智天皇の皇后であった倭姫王の物語です。 50P×4回という形で連載されましたが、1・少女時代、2・中大兄妃となってから、 3・皇后位に立ってから、4・天智天皇崩御後、という構成で話は進みます。

 1.父・古人大兄皇子を中大兄皇子に討たれた倭姫王は、乳母の由伎賣と共に静かに暮らして  いましたが、ある日、造媛によって辱められ、絶望を感じて自害を試みようとしたところを  間麻呂によって救われます。

 2.意に沿わぬ形で中大兄妃となった倭姫ですが、斉明女帝の崩御白村江の戦いを通して  中大兄に対する思いが愛へと変わっていったことを自覚します。

 3.近江大津宮に遷都し、皇后となった倭姫のところに、大伯・大津の姉弟がやってきます。  母を失った彼らの母代となるように頼まれ、始め反発していた姉弟でしたが  やがてうちとけるようになり、倭姫もかつてなかった平安を見いだします。

 4、しかし、天智天皇崩御し、壬申の乱が起きます。人々は廃都となった近江から  大和へと帰る事になります。その時に倭姫の選んだ道は・・・ 

   

<ココがいい!>

中大兄皇子をとりまく女性3人の生き方の違いがはっきりと描かれていて興味深いです。 父の古人大兄皇子を殺され、さらには初恋の人というべき有間皇子までも死に追いやられて 憎んでいた中大兄に嫁すことになった倭姫。 冷酷で非情と思われた中大兄の実は孤独で情愛の深い一面を知り、次第に憎みながらも 愛するようになります。 一方、造媛は中大兄との間に3人の子をなし、第一の妃として栄光を享受しながらも 後に夫・中大兄に一族を滅ぼされ、あっけなく儚くなってしまいます。 また額田女王は、弟から兄へ譲り渡されるという立場にありながらも 自分の意思で愛し生きていこうとする肝の据わった大人の女性として描かれています。 それぞれの女性が通った道を思いながら読んでみると 歴史漫画という枠を越えて共感できるものがあります。 長岡先生は架空の人物を絡めて話を作り上げることが本当に上手いと思います。 主人公は倭姫王なのですが、ストーリーは間麻呂に始まって間麻呂に終わっています。 皇族や貴族でない一般庶民の彼らを間に挟むことで、物語に厚みが増しています。